8/8
夜、走り出して2時間ほど経過した段階で自転車が縁石に衝突
フロントタイヤのリムが曲がるという問題が発生した
激しい振動を手のひらに加えながらなんとか福山までは到着したもののそこで一旦停止
夜明けを待つことに
ここまでが前回の日記であった
さて、自転車はどうなったのか
そしてタイトルの『最終日』はゴールを意味するのか、リタイアを意味するのか。。。
千葉→愛媛ママチャリ1000kmの旅、いよいよ完結である
8/9
10:30
福山市にあるサイクルベースあさひに到着
早速自転車を見てもらうことに
結果を述べると、この曲がったリムを修理するのは不可能とのこと
交換しかないのである
しかし僕にはお金も無ければ時間も無い
ブレーキの位置を少しずらしてもらい走行時の手への振動を減らし再出発
本日の目標地点は自宅
ルートとしては広島の尾道からしまなみ海道を通り愛媛にわたる作戦である
11:46
しまなみ海道の起点、尾道へ到着
と同時にしまなみ海道の看板が
第一の島、向島へは渡し船で渡らなければいけないらしい
自転車の旅ではあるがこればかりはどうしようもない
渡し船で向島へ
12:30
いよいよここからしまなみ海道のスタートである
自転車も、右ブレーキをかけた時の手への振動が大きいことと、右足でペダルを踏み込んだ時にキィキィと音が鳴る(こちらは二日目くらいから続いているのだが)以外は問題は無い
ひたすら島を走る
サイクリングロードというだけのことはあり、非常に走りやすい道が続く
また、青い線で道しるべが書かれているため迷うこともない
日差しはきついが湿度がそれほど高くないためこれまでの日程の中ではかなり走りやすい日である
道には今治(愛媛側のしまなみ海道の起点)までの距離が
目安となるためありがたい
画像奥には橋が見える
橋の上にも十分な幅の歩道が
島にも信号は少ないため速度も出やすく距離も稼げる
何の問題もないサイクリング
尾道を出発して3つ目の島で
なかなか愛媛には入らない
それでも順調に前には進む
前日の事故の影響もほぼ感じず後はひたすら漕いでゴールするだけ、という状況だった
このときまでは
15:12
急にペダルが回らなくなる
無理やり漕ぐとガリッ、ガリッ、ガコンッといった音が
さらに金属同士が擦れあう、鳥肌の立つ音がペダルから聞こえる
おそらくボールベアリングの玉が砕けたのだろう
これまでペダルを踏むたびにキィキィと音が出ていたのはおそらくこの玉に傷がついていたのだ
しかし全く走れないわけではない
ペダルが一周するたびにガコォンガコォン、キイィと音を立てながらならなんとか前に進める
自宅まで残り70km強
最後の最後に試練が与えられた
しかしここでやめるのも何とも癪である
根気だけで前へ進む
15:19
いよいよ愛媛県に入る
やっと、という感じだがとにかく早く家に帰りたい僕は感慨に耽るのも惜しんで前に進む
17:19
最後の島、大島と四国の本当を結ぶ橋『来島海峡大橋』
細かいアップダウンが体力を奪う
ペダルからの嫌な感触と騒音が精神力を奪う
18:01
いよいよ本島に到着
松山まで42kmの看板
あとわずか
家に着くのが先か、自転車が完全に崩壊するのが先か
19:07
松山市に入る
残り20km
海沿いの道を走る
信号が少なく走りやすい一方、街頭もないため日が暮れると真っ暗になってしまう
とにかく前へ
既に自転車も本人もボロボロ
頭の中は既に何も考えていない
20:35
自宅到着
感じたのは達成感よりも解放感
やっと終わってくれた、もう漕がなくていい
これが全てだった
こうして長かった9日間の旅は終わった
8/8,8/9の移動距離 210.61km
総走行距離 1073km
残金 1271円
最後に
この旅日記を見てくだった皆様、ありがとうございました
そして道中お世話になった全ての方にありがとうございました、と言いたいです
素晴らしい経験になりました
僕からは以上です