世間では聖なるバレンタインに、関根助教と羽村が野辺山電波観測所へ干渉計の見学に伺いました。
朝は心地良い快晴で、雪に覆われた八ヶ岳の雄峰が出迎えてくれました。木々を飾った氷のアクセサリーは、朝の陽光を反射してキラメキ、まるで聖なる日を祝福しているかのようでした。
前日までの降雨でギアの凍てついた干渉計は、現在観測を行っておらず、太陽を向いて表面の氷雪を溶かしていました。
午後、雲が出て気温が下がると、融けた氷雪が氷柱となって野辺山の寒さを主張していました。
干渉計とは、複数台の望遠鏡を組み合わせることにより、1台の望遠鏡では達成できない高角度分解能を実現する技術を用いた望遠鏡です。これにより、単一の望遠鏡では見ることのできない細かい天体を観測することができるようになります。
野辺山宇宙電波観測所には、直径45mの巨大な電波望遠鏡が1台と、他に直径10mのアンテナが6台あります。この小さな6台を組み合わせることで、巨大な45m望遠鏡の10倍も細かいものまで見られるのですから驚きです。
写真上:10mのパラボラが集まった干渉計
写真下:干渉計の1台を近くから見ると、氷柱が垂れているのが分かる。
14th Feb. 2010
Dr. Sekine and Hamura visited to Nobeyama Radio Observatory. It was fine, but telescopes were not being used because gears of the telescopes were frozen by snow and rain fallen before the day. Some icicles were made from the ice/snow covering on the dish.
Interferometer is a combined instrument to get high angular resolution. There are a 45m single dish and the interferometer consist of six 10m dishes. It is quite surprising that the combination of the small dishes can achieve ten times higher angular resolution than the large 45m single dish can do.
Figure(top): Six 10m dishes compose the interferometer
Figure(bottom): Icicle hanged under the dish