2009年6月22日‐26日、スイスのダヴォスで、第19回 Goldschmidt 会議 2009 が開催され、不肖、私、関根も参加・発表してきました。
(←ダヴォスに限らず、スイス中、牛はどこにもいる模様)
(U字谷の真ん中に、細く長く町が伸びる。
両脇の山には、雪も残る→)
Goldschmidt 会議は、宇宙地球化学の父と言われた、V. M. Goldschmidt の名を冠する、国際会議で、世界最大規模の地球惑星化学、宇宙化学の学会です。Goldschmidt の功績の中の一つに、太陽系の元素存在度を決めたということがあります。そして彼は、それぞれの元素を親鉄性、親石性などに分類し、惑星の形成・進化段階で、分類された元素がどのような挙動をし、現在のような惑星の構成要素の成立に至ったのか、の大枠を示しました。
恐るべきことに、70-80年経った今でも、彼の考えは、多くの研究に引き継がれ(途中、たくさんの新しい考え・発見も付け加えられましたが)、この大枠の詳細を明らかにしたり、それを利用して、地球、惑星の進化を考えるといった種類の研究が多くあります。宇宙地球化学の大まかな道筋は、70-80年前に決定したと言ってもいいのかもしれません(よく知りませんが)。
私の発表は、彼の分類した親鉄性元素の、その中のオスミウムの、さらにその中の大陸―海洋間での、酸化還元状態での挙動に関する研究報告であり、彼の植えた大きな木の末端の沢山のつぼみの一つになるのでしょうか。願わくば、70年後に花が咲く、そんな大木のような研究がしたいものです。
(会議の様子、世界中から多くの研究者が集まった)
(←雨のあと、そこらじゅうから道に出現した巨大なナメクジ(10cmくらいもある)
ナメクジのくせに背中にブツブツとした突起が、わっさり生えている
(手塚治虫の「火の鳥・未来編」に出てくる、知能をもったナメクジにそっくり)
記憶にあるだけで、3回踏みつけた
踏むと黒光する外側部分が、にゅるりととれて、淡黄のクリーミーな中身が顔を見せる)
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